沖縄本部町でのダイビング 夏編(6~8月)

 

1.気候と海況について

6月に入ると気温も高くなり真夏日になる日も多くなります。

梅雨明けは6月20日前後、夏が始まるとスコールのような局地的な雨も多くなります。

夏至を過ぎると方言でカーチベー(カーチバイ:夏至南風)と呼ばれる南から強風がふく時期がありますが、それが過ぎると安定して緩い南風の日が多くなり海況が安定します。

沖縄の夏は最高気温は30度を少し超えるくらいで本土のように猛暑日となることはありません。

ただし直射日光の強さは比べ物にならないくらい強いので日焼け対策は必須です。

水温は6月初めで24度、梅雨明けとともに急上昇し8月末には30度となり外気温と水温がほとんど変わらない温度になります。

透視度は平均して30mほど。

 

 

2.生物について

水温が26度を超えるくらいからハゼなども近寄りやすくなり、撮影で粘っていても寒くないのでベストシーズンの始まりとなります。

繁殖行動、産卵行動も多くなり、全体的に魚の個体数が増えてきます。

反対にウミウシは急激に減少し、いわゆる普通種を見かける程度になります。

各種スズメダイの幼魚が一番多くなる季節で魚リータにはたまらない季節。

 

 

3.ピックアップ生物

ヤシャハゼ

ヤシャハゼ

個人的に本部町の海を代表する魚といったら一番に思い浮かぶのがこのヤシャハゼ。

いろんなポイントで見ることができますが、水納島ポートサイドでは水深10mから見ることができ圧巻なのはその個体数で1ダイブで数十匹と確認することが可能。

夏の初めに幼魚が出始め、ペアリングするまでの期間は写真のような3個体以上の巣穴もけっこう見ることができます。

 

 

スカシテンジクダイ

スカシテンジクダイ

水納ブルーに白い砂、燦燦と降り注ぐ太陽とパッチリーフに群れるスカシテンジクダイ。

これぞ夏!!!これぞ南の島!!!って光景が本部町にありました。

ワイドで狙うのはもちろんのことマクロで背景に使ってキラキラさせるのも楽しい、1種類で2度楽しめるお得な魚ですね。

 

 

サンゴ礁

サンゴ礁

サンゴなので基本的に季節は関係ないんですが、水面が穏やかでしっかりと太陽光があって透明度が高くてとハードルを上げていくとやはり夏がベストシーズンになります。

水納島でも瀬底島でもそれぞれ見ごたえのあるサンゴ礁がありますが、「慶良間よりもすごい」とよく言われる水納島が夏のおすすめです。

 

 

ゴマモンガラ

本来であれば見てほしい、撮ってほしい生物を紹介するところですが、この時期のゴマモンガラは真逆ですね。

水温が28度を超えたくらいからペアリング・巣作り・産卵と進み、普段はおとなしいゴマモンガラが誰彼構わず縄張りに入る者を攻撃してくるようになります。。

他のエリアのゴマモンガラの映像を見たこともありますが、水納島のゴマモンガラは特別しつこいような印象です(笑)

出会ったら刺激しないようにゆっくりと遠ざかりましょう。

※バタバタよく動くフィン(白・黄色・ピンク・オレンジは特に)は特に気に障るようです。

 

 

アカネダルマハゼ

アカネダルマハゼ

トゲサンゴに住んでいるアカネダルマハゼは本当に観察も撮影も難しい魚です。

ただ夏の時期には幼魚が出始め、幼魚は警戒心が薄いのかサンゴの外側でジッとしてくれることがあり狙い目となります。

それでもチョコチョコ動き回るので根気が必要ですけどね。

 

 

4.ピックアップ観光地

海洋博記念公園 花火大会

海洋博記念公園 花火大会

毎年7月の海の日連休に合わせて開催されている海洋博記念公園での花火大会。

沖縄でも一、二を争う規模の花火大会で、県内外の多くの観覧者が本部町に来るので一年で一番本部町が混みあう日となっています。

当店では海況が良ければボートを出して船上花火見物も開催していますので、ご興味のある方はぜひ花火大会の日程に合わせてダイビングをしに来てくださいね。

 

☆その他の季節の特徴は下記のページからご覧ください。

沖縄本部町の海 春編(3月~5月)

沖縄本部町の海 秋編(9月~11月)

沖縄本部町の海 冬編(12~2月)