沖縄本部町でのダイビング 秋編(9~11月)

 

1.気候と海況について

正直なところ10月半ばまでは夏と同じ気候が続きます。

ただこの時期になると台風が頻繁に発生して、何かしらの影響を及ぼします。

また大きな台風が直撃すると急激に水温が下がったりして、一気に季節が進んでしまいます。

水温は9月初めで30度、11月の終わりには25度と下降していきますが下降スピードは台風の影響次第です。

気温も高いので水面休息も快適に過ごせます。

透視度は平均して30mほど。

 

 

2.生物について

夏と変わらず幼魚もたくさん出ていますが、早めに生まれていた幼魚たちが成魚となり生物の個体数・密度はMAXになります。

ワイド・マクロともに間違いなくベストシーズンです。

浅場はキビナゴの群れが覆いつくし、それをニジョウオサバやスマガツオなどの回遊魚が追い掛け回す姿が船上からよく見られます。

台風次第で急激に海の中が変化してしまうためブログなどのマメなチェックが必要な時期です。

 

 

3.ピックアップ生物

キンメモドキ

キンメモドキ

毎年水納島のどこかのポイントで爆発的に増えるキンメモドキの群れ。

夏の幼魚期は離れ根の隙間に隠れていますが、秋になって成長すると隙間に収まりきらなくなって離れ根を覆いつくすようになることがあります。

離れたところから見るとまるで離れ根そのものが動いているように見えて圧巻の光景です。

 

 

ツキホシカクレエビ

ツキホシカクレエビ

夏になると窒素の関係であまり深いところに行かなく(行けなく?)なるんですが、少しずつ忙しさも落ち着いてくると深場の誘惑に引っ張られて会いに行きたくなるツキホシカクレエビ。

冬になるといなくなっていたりするので、この時期が見ごろだと思います。

 

 

ニシキフウライウオ

ニシキフウライウオ

その名の通りフラッとやってきてフラッといなくなる代表的な魚。

写真は幼魚ですが、成魚・幼魚もふくめ秋から冬によく見ることができます。

でもやっぱり幼魚が良いですよね~。

 

 

タレクチウミタケハゼ

アイバーコーラルゴビー

沖縄本島の泥地ポイントに生息するハゼ。

スケロクウミタケハゼによく似ていますが眼の下に伸びるラインがあるのが特徴だとのこと。

以前は2か所にいたのですが、現在は1か所のみに生息を確認(2020.4.27現在)

夏場は水納島や瀬底島のメインポイントに行く機会が多くてなかなかご案内できないのですが、秋になると余裕も出てくるので・・・という意味でのピックアップです。

 

 

エボシカクレエビ属

エボシカクレエビ属の1種

こちらもアイバーコーラルゴビーと同じで沖縄本島の泥地でのみ見ることができています。

冬になると個体数が減っていたりするので、秋までに見に行っておきたい生物の一つ。

写真の個体はウミエラに住んでいますが、他のソフトコーラルでも見ることがあります。

 

 

4.ピックアップ観光地

調査中

 

 

☆その他の季節の特徴は下記のページからご覧ください。

沖縄本部町の海 春編(3月~5月)

沖縄本部町の海 夏編(6~8月)

沖縄本部町の海 冬編(12~2月)