水中マクロ撮影をするときの魚への接し方をまとめてみた!
こんにちはー。
自粛中なのですっかり暇なゴールデンウィークを過ごしています。
海に行こうかなーとも思ったりするんですが、もし何か潜水事故でも起こしちゃうと医療負担になっちゃいますしね。
そういう面でも自粛中。
で、暇な時間を利用して何かできないかなーと考え、こんな記事を書くことにしてみました。
長文ですが、皆さんにとって何かしらのプラスになるような内容になっていたら嬉しいです!
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水中マクロ撮影をするときの魚への接し方をまとめてみた!
(なんだかyoutuberの動画タイトルみたいになっちゃった笑)
僕が普段水中マクロ撮影をするときに気にしていることをまとめてみました。
一眼レフで撮るときの内容が多くなりますが、コンデジでも使える内容もあるので参考になれば嬉しいです。
※あくまでも内山流の方式なので内容に責任は持てませんよ(笑)
下記の項目について考察してみました。
1.撮影前①~準備~
皆さんは被写体となる魚を見つけたときすぐに撮影に入ってませんか?
何をやるときにもそうですが、まずは準備から入るべきだと思っています。
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カメラやストロボ・ライトの電源オンの確認
被写体に近寄っていざ撮ろうとしたら電源が入ってなかった・・・電源を入れる作業で被写体が隠れてしまった・・・。
ということもあるので余計な動作を減らすために、アプローチに入る前に必ず確認しましょう。
特にエントリー直後は要チェックです。
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カメラのモード、露出設定やストロボの強さなどの確認
一つ前の被写体の設定のまま次の被写体の撮影に入ってしまうことがよくあります。
ある程度ベースとなるような設定を自分の中で作っておき、撮影が終わった時に一度ベース設定に戻すと良いと思います。
(本来は被写体を見た瞬間に自分の撮りたいイメージが頭に浮かび、その設定に近づけてからアプローチに入るのがベストです)
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撮影環境の確認
<どの向きから撮るのか><どの範囲で泳いでいるのか><どんな体勢で撮ることができるのか>などを短い時間で確認しましょう。
2.撮影前②~魚へのアプローチ~
アプローチで失敗する人は多いので細かい項目に分けています。
大事にしてるのは「この被写体はどんなことを嫌がるかな~」という想像力。
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被写体に上から近づかない
経験上、魚は上から接近すると逃げるのが早いのでなるべく同じ高さになることを意識する。
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被写体より素早く動かない
警戒心を高めないために早く近づきたい気持ちを抑え、ゆーーーーーっくりと動きましょう。
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自分の呼吸に意識を傾ける
静かな海の中に暮らしている生物は呼吸音や泡、振動に敏感です。
特に大きな呼吸音がしているときには警戒心を高めているので、できるだけ呼吸音を小さくするように意識するべきです。
息を吸った時の魚の動きと吐いた時の魚の動きを見比べてみるとどのくらい魚が警戒しているかを見ることができますよ。
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カメラのレンズを被写体に向けておく
カメラのレンズは大きな目に見えるため、急に被写体のほうに向けるとビックリして逃げることがあります。
あなたも急に大きな目で見つめられたら逃げたくなるでしょ?
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被写体から目を離さない
当たり前ですが、被写体から目を離してはいけません。
目を離すと被写体が逃げようとしているのかリラックスしているのかの確認ができません。
逃げようとしている、警戒しているときはいったん近づくのを止めましょう。
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ライトはできるだけ使用しない
いつでもどこでもライト点ける人がいますが、沖縄の海は明るいので基本的な撮影ではライトは必要ありません。
どんな生物でも強い光が近寄ってくるとそれだけで警戒心を持ってしまうので注意が必要です。
暗がりに住む生物を撮影するときはライトをつけますが、光の芯を当てるとビックリして逃げる場合もあるので光の縁(ふち)を利用してターゲットライトにしています。
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追いかけない
泳ぎ回る魚でもある程度決まった範囲で泳ぎ回っているので、追いかけなくても戻ってくる可能性が高いです。
じっと待ってればそれだけ魚に安心感を与えることもできるので、近寄りたい衝動を押さえつけ我慢してみましょう。
可能であればファインダーに捉えながら待てれば急に来るシャッターチャンスも逃さずに撮影に入れますよ。
3.撮影中~設定変更&画像確認~
ある程度まで近寄れたら撮影を開始しますが1枚で撮り終わることはありませんよね?
撮った画像を確認して、イメージと違ったら設定を変えたりして再度撮影に入ります。
その際に注意することをまとめてみました。
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気を抜かない
ある程度撮影ができると気が抜けて動きが早くなったり雑になったりします。
せっかく苦労して近寄ったのに気を抜きすぎて逃げてしまうこともあるので注意が必要です。
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カメラを動かす時もゆっくり
腕を伸ばしてコンデジで撮影している人が、画像を確認するために腕を素早く引きすぎて、驚いた被写体が逃げてしまう場面をよく見かけます。
近づけるときと同じくらいゆっくりと動かすことを意識しましょう。
一眼レフなどの大きなカメラも同様にできるだけゆっくりと向きを変えたりしましょう。
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ターゲットライトの使用
なかなかピントが合わなかったりして途中でどうしてもライトをつけたくなる場合もあると思います。
その場合はできるだけ光量の弱い状態で被写体に当て、徐々に光量を上げていくと被写体も目が慣れて逃げにくくなります。
特に画像確認後に再度ライトを当てるときは注意が必要です。
4.撮影後
撮影が終わった時もいくつか心掛けていることがあります。
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撮影が終わっても被写体に気を使おう
終わった瞬間から次の被写体探しに意識がいってしまい、急に魚に優しくない動きになってしまう人がいます。
もしかしたら撮りたいと思って待っている人もいるかもしれないので、被写体が逃げてしまうような動きはやめましょう。
撮った魚の上を泳いで行ってしまうダイバーをよく見かけますが、これは一番ダメな典型です。
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感謝の気持ちを忘れずに
僕は撮り終わった後に「ありがとう」とか「元気でね」とか「またよろしく」とかを声に出して言っています。
もちろん被写体に伝わっているとは思っていませんが、口に出すことで自分の気持ちがフラットな状態に戻り次の被写体への入り方も変わってくると思っています。
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とまぁ長々と書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
自分で普段やっていることなんだけど、言葉にするのはなかなか難しいもんですね。
参考にしてもらえれば嬉しいなぁと思う反面、このやり方を守ったからって撮れるってわけでもないんで責任は取れませんよ(^^)
おそらく自粛はGW終了後もまだ続くので違う内容でまた更新したいと思っていまーす。
こんな内容でやってくれ!的なお題があったらぜひ下さーい。